茶飲み話[110]

 「政治家に正直や清潔などという徳目を求めるのは、八百屋で魚をくれと言うのに等しい」―。そんな「迷言」を残したのは、警視総監を経て参議院議員となり、1982年、第一次中曽根内閣で法務大臣を務めた故・秦野章氏である▼11月 […]

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茶飲み話[109]

 連合(日本労働組合総連合会)は、11月21日に結成30周年を迎える。1989年、官民統一による「連合」の誕生は、わが国労働組合の壮大な力合わせといわれ、「力と政策」による新しい労働運動のスタートとして、経済界や政界から […]

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茶飲み話[108]

 9か月後に迫った東京オリンピックをめぐって、国内のオリンピック関係者が、またもめている。今月16日、国際オリンピック委員会(IOC)が、猛暑下での開催に懸念がある東京五輪のマラソンと競歩について、会場を札幌に変更すると […]

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茶飲み話[107]

 1972年6月29日付けの全繊新聞(現UAゼンセン新聞)の「わたしの提言」欄に次のような一文がある。6日に亡くなられた金田正一氏の寄稿文である▼『巨人の堀内クンに「カネさんておしゃれだなあ。いつもスカッとしている」と声 […]

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茶飲み話[106]

 東京地方裁判所は9月19日、福島第一原子力発電所の事故をめぐり、業務上過失致死傷罪で起訴されていた東京電力の旧経営陣3人に無罪判決を言い渡した▼福島第一原発は東日本大震災による巨大津波に見舞われ、原子炉3基がメルトダウ […]

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茶飲み話[105]

 久々に「目から鱗」であった。『サピエンス全史』(ユヴァル・ノア・ハラリ著/柴田裕之訳)である。ホモ・サピエンスが他の人類を根絶やしにして、地球の頂点に君臨できたのはなぜか。人類史のすべてを掘り起こし、その能力と性質のゆ […]

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茶飲み話[104]

 倉廩(そうりん)実(み)ちて礼節を知り 衣食(いしょく)足(た)って栄辱(えいじょく)を知るー。管子(中国、春秋時代の斉の宰相・管仲の著と伝えられる書)にある言葉である。人間は生活が豊かになれば自然に道徳心も生じ、名誉 […]

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茶飲み話[103]

 読めば読むほど疑問が広がる解説書、国税庁が公開している「消費税の軽減税率制度に関するQ&A」である。消費税10%への引き上げによる低所得者の負担軽減策として、特定商品の税率を現行の8%に据え置く品目の範囲や線引きをQ& […]

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茶飲み話[102]

 「類を以て集まる」という。「牛は牛連れ、馬は馬連れ」ともいう。気の合った同士や似た者同士が自然と集まることをいうが、あまり良い例として使われることは少ないようだ。先の参議院選挙で当選した「NHKから国民を守る党」の立花 […]

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茶飲み話[101]

 「大山鳴動鼠一匹」(たいざんめいどうねずみいっぴき)。大山が鳴り響くので大噴火かと騒いでいると、ネズミが一匹飛び出しただけ。騒ぎが大きかったわりに結果は何もなかったという「ラテン語の諺」から作られたたとえである。事前の […]

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