茶飲み話[2]

 最近「アメリカに潰された政治家たち」という本を読んだ。著者は、元イラン大使や外務省国際情報局長等を歴任された孫崎享氏だ▼とにかく面白い。ぜひ一読をお勧めしたい。▼60年安保のときの岸信介首相に対する評価などで認識を一変させられるくらいであった。終戦直後、日本の軍国主義への反省から親米路線を求めたことは理解できる。しかし、気が付いたらいつの間にかアメリカ従属路線が日本の政・官・財を支配していた▼アメリカは日本を守らない。アメリカの利害に関する「虎の尾」を踏んだ政治家は必ず何らかの形で政治生命を断たれるそうで、鳩山一郎、岸信介、石橋湛山、佐藤栄作、田中角栄、鳩山由紀夫、小沢一郎等▼一方、対米従属派で長期政権となったのが吉田茂、池田勇人、中曽根康弘、小泉純一郎だ▼「親米自主路線派」の政治家が欲しいが、当分無理だろうか。[2014/03/13]

(ふれあい情報NO146号)