茶飲み話[126]富山のくらしと私

 北陸ブロックの4県は、歴史名称として今でも福井が越前、石川が加賀、富山が越中、新潟が越後として使われており、その関係もあり、今が旬のズワイガニの呼び名も越前ガニ、加能ガニ、高志の紅ガニ、越後本ズワイと各県がブランド化した競争もあります。私の住む富山は、富山湾の紅ズワイガニで一廻り小さく甘みのあるのが特徴です。
 富山湾は、日本海で最も深水が深く約1,200m。3,000m級の立山連峰からの雪解け水が、黒部川や常願寺川等多くの一級河岸からミネラルを含み流れ込み、魚の豊富さでも知られています。地元食材のみの「富山湾寿し」が、ポスター掲示のお店で食することが出来ますので、コロナ収束の折には、是非ともご来県下さい。(北陸新幹線が5年前に開業、東京より2時間8分です)
 景観も秋と冬には蜃気楼が発生することでも有名で、これらが評価され6年前に「世界で最も美しい湾クラブ」への加盟が認められました。

 私の趣味は、ウオーキングと温泉めぐりです。
 ウオーキングは、労働組合の役員時代、飲酒の機会も多く、太り過ぎ防止と運動不足解消にと始め、30数年になります。
 国内では東京に縁があり、産別の役員会や労働金庫当時、全国の理事長会議や協会・連合会の会議は東京が多く、また、OBになってからは、JAMシニアや退職者連合の会議等で東京に行く機会があります。一泊する時は、港区のホテルだと日の出桟橋近辺の海岸、東京タワー周辺、麹町だと皇居周辺、鶯谷のホテルだと上野公園周辺を必ず歩きます。
 自宅では、田んぼの多い田舎道を歩いて、はじめは目立ちましたが、今では私の影響か(?)多くの男女がウオーキングを楽しんでいます。私は歩く姿勢にこだわり、30m先を見て背筋伸ばし、早足・大股を心掛けて歩きます。
 富山県は、健康寿命も年々伸び、男女ともにベストテンにはいり、県庁でもウオーキング効果もあると認識し、「ウオービズとやま県民運動」のPRポスターも掲示し推進、私も総会等で話をしています。

 次に温泉めぐりですが、地元や石川の日帰り湯は数多く制覇。泊りでは、岐阜、新潟、長野への秘湯めぐりが楽しく、5年前に私の温泉好きが知れ渡り、某金融機関が職員の福利厚生用に所有している宇奈月温泉にある、源泉掛け流し大浴場付きリゾートマンションの一室を買わないかと紹介され、家族と相談、老後の楽しみを兼ね購入。
 トロッコ電車の駅より歩いて4分の小高い丘の上にあり、14階建で、104室あり、当時は地元企業、電力会社、病院、金融機関等が多く所有、個人では4~5人でした。今では個人所有も増えています。
 24時間入浴可能で、私は朝5時から夜9時頃まで6~7回は入浴。サウナ室もあり、景観は素晴らしく、特に紅葉の時期は格別です。セキュリティーや清掃は業者が入り安心・安全。女房は購入時から気に入り、月の半分以上滞在しているのですが、私は一週間程でした。しかし、コロナ禍の今は、宇奈月滞在も増え、ここで、この原稿を書いています。
 温泉万歳です!!

北陸ブロック幹事 鈴木 光男(富山退連 会長)