茶飲み話[115] 「日本の四季」季節の花(花言葉)で綴る春夏秋冬

※季節の花の開花時期は主に「開花・結実」を意味しています。

春(2~4月)里山に「タンポポ(神のお告げ)」や「ヤマブキ(金運)」が目を出せば、やはり野に置け「レンゲ草(心が安らぐ)」とばかりに、花々が野山の風景に彩りを添えます。そこに、日本の花を象徴する可憐な「さくら(すぐれた美人)」が一斉に先ほころび「菜の花(小さな幸せ)」や「ツツジ(慎み)」が春にふさわしい暖かさを広げます。

夏(5~7月)レインコートがよく似合う「紫陽花(移り気)」の季節が過ぎて、浅草では星に願いを七夕に託す「朝顔(はかない恋)」の朝市でにぎわいます。そして、はるかな尾瀬の「ミズバショウ(美しい思い出)」の遅い雪解けが夏への移ろいを感じさせます。
秋(8~10月)空を見上げれば海の向こうに入道雲。太陽のように輝く花「ひまわり(貴方だけを見つめます)」と、花の女王と言われる「バラ(熱烈な恋)」は遠い青春の思い出です。時は過ぎ「コスモス(美しい調和)」が風に揺れています。

冬(11~1月)澄んだ空気と銀杏並木の枯葉が舞い散ると、初冬に開く「シクラメン(はにかみ)」の姿は愛らしい。それでも水辺の「スイセン(うぬぼれ)」は、少し反省をするかのように春の始まりを予感させています。待ちわびたお正月の「福寿草(幸せを招く)」の後には「梅(澄んだ心)」の甘い香りが漂う季節を迎えます。
 いつしか齢(よわい)を積み重ねる中で、多忙なあの頃に忘れかけていた感性を改めて取り戻したいものです。また時代が変わっても「日本の四季」は変わらないようにと願うばかりです。そして2020年を良くするために「3つの課題」に取り組みましょう。

○「安心社会」の実現
「親の幼児虐待、セクハラ・パワハラ、高齢者を狙った振り込み詐欺や悪質商法」など幼い子供や弱い立場にある人を対象とした卑劣な犯罪が続出しています。こうした社会悪を撲滅させる「社会改革の断行」で社会正義が守られる社会づくりを目指しましょう。

○「災害に強い社会」の再構築
多発する自然災害から身を守るため今一度①自助(食料備蓄や災害保険の加入)、②共助(地域社会との連携、ボランティア活動参加)、③公助(立法・行政の防災、減災対策の強化)の大切さを再認識し、それぞれの立場で災害に強い社会づくりを目指しましょう。

○「活力ある福祉社会」の実現
「弱い立場の方々の生活をシッカリ守り、頑張っている人たちも応援する」日本らしいバランスのある社会づくりを目指しましょう。

退職者連合副会長 青木研一