特急こだまの運転士に憧れて

 私は現在68歳。東海道新幹線の開業前、東京・大阪間を6時間半で結ぶ特急「こだま」の運転士に憧れて1964年、国鉄に就職しました。新幹線が開業して在来線の「こだま」は消えましたが、1年後、電気機関助士として東京・九州間等を走る寝台夜行特急、いわゆるブルートレインを受け持つ東京機関区に配属されました。

仕事の合間に写真を撮り続ける

写真は「生きがい」と語る滝口さん (2015年2月12日、退職者連合にて)

写真は「生きがい」と語る滝口さん
(2015年2月12日、退職者連合にて)

 1974年には機関士となり、国鉄分割・「民営化」前、1986年に東京機関区が廃止されるまで在籍しました。その20年余、私は、仕事の合間に写真を撮り続けました。列車の写真はもちろん、春闘やスト権ストなど闘いの光景、新鶴見操車場の廃止から更地になるまでの姿、「定年」退職者の送別風景などです。また現職中、写真愛好家を集めて「国鉄写真連盟」の結成にも参画しました。

被写体は日本中から海外まで

 写真撮影は、職場だけではありません。日本全国を旅しながら、あるいは隣国・中国のスナップ風景などを撮りました。日本も発展し、中国もGPD世界第2位となり、両国とも様変わりしました。私の撮った写真も歴史的なものになりつつあります。

写真集を出版

国鉄マンだった滝口さんの写真集。

国鉄マンだった滝口さんの写真集。

 私の手元には、まとめていない沢山のプリントやネガがあり、今はそれらの写真をまとめようと刻苦奮闘しているところです。そうした中で、このほど国鉄時代の職場の喜怒哀楽を収めた写真をまとめて、写真集「国鉄『東京機関区』に生きた」を出版しました。これからも好きな写真を撮り続けていきたいと思います。最近では姪がチンドン屋となり、今では貴重となったチンドン風景を追っています。

■写真集「国鉄『東京機関区』に生きた」(税抜価格2700円)
ご希望の方は、滝口(TEL・FAX 045-563-9465)または「えにし書房」(TEL 03-6261-4369、FAX 03-6261-4379)へ。

(報告者)
滝口 忠雄
(元国鉄東京機関区電気機関士)