テレビで会えない芸人をゲストに

~須坂市職労退職者会結成40周年記念事業~

(今回のお達者さん)
須坂市職労退職者会

 去る9月21日、須坂市職労退職者会の40周年記念事業が行われた。
 同会は、県内の自治体退職者組織の草分け的存在であり、幾つかの点で先進的退職者会といえる。

 その一つは、市の管理職OBにも退職者会への入会を働きかけ、実現していることだ。組織拡大が課題とされる時、参考事例となりそうだ。
 二つ目は、労金、全労済の利用配当を現役役員の理解を得て、退職者相当分を運営費に充当している。したがって、会員の労金、全労済運営への参加意識は現役時代と変わることはない。こうした実績の上に、40周年記念事業の企画は、会長をトップとする実行委員会で進められた。当日は、会員のみならず一般市民にも参加を呼びかけ、100人程度の人が参加した。

 記念事業は3部構成からなり、第1部は年間30~50回もお呼びが掛かるアマチュア落語家の高座。大学の落研を経て、7代目春風亭柳橋に師事し、仕事と2足のワラジを履いてきた社会人落語家の一席。これで会場は大いに盛り上がる。
 第2部は、市内のフラダンススクールに学ぶ女性メンバー6名のステージ。この中には県退連幹事もメンバーとして出演。本場ハワイを彷彿とさせる優雅な踊りが披露された。

 第3部はメーンイベント。テレビには不向きとされる政治ネタを続けて30年余。ドキュメンタリー映画「テレビで会えない芸人」の主人公、“松元ヒロ”の登場。
 時の首相や政治家をバッサリ!。原発や憲法など難しいテーマもわかり易く、笑いの中から考えさせられる、捧腹絶倒の松元ヒロワールド。中でも擬人化した日本国憲法になり切り、平和を語る「憲法くん」は絶品。45分間の熱演に大きな拍手。
 最後はみんなで松元ヒロと一緒に記念写真で記念事業はお開きとなった。

(長野県退連 原田記)