白寿の先へ発車オーライ

連合岡山退職者連合 元幹事
全日本自治体退職者会岡山県本部
梶山 きみ

いつの間にか87歳を過ぎ、米寿に手が届きそうな所まで来てしまった。

両親にとっては「要らん子」として生まれて来たのに・・・。あちらこちらへ荷物のように廻されて、この辛さや悲しさ、苦しさからどうしたらすり抜けられるのかを目や体が得て武器にした。笑顔に変えたり、楽しさや喜びを味わうことを知る方法を13歳までに身につけてしまった私。

だがその年の秋、生きることを辞めたいと悩んだ。思い切って大好きな先生に「先生!もう生きていけん!」と声を出したら「何にゅう言よんなら!きみちゃん!人間はのう…生まれて来たら80年も100年も生きにゃあいけんのじゃ・生きにゃあいけんのじゃ!わかったか」息が止まる位だきしめてくれた。
あれから74年、先生、きみちゃんはいきているよ!!

妻・母・親せきのつき合い、フルに働く労働者として定年プラス3年がんばったよ。
その後、国のボランティア民生委員を17年。弱い立場の人々と接して優しさや行政への仲介など地域を歩きまわった。気がつけば「喜寿」の77歳。ここからが本当の私。新市民劇場「ハレノワ」を中心に表町の活性化をめざして制作された映画「歩むなら」のに割合目立つ役に出演したり、福祉施設の高齢者役のCM撮り、老人会やサロンへ四方山話しや声を出そうをテーマに講師?をして皺々の笑顔を大安売りしています。

声を出して米寿・卒寿・白寿の先へ発車オーライ。その先には茶寿(108歳)皇寿(111歳)が待っています。無欲息災・自然体で好奇心を忘れないで舞台の上で、唄い、おどり、いっぱい拍手をもらってフィナーレを飾りたい。