夫婦二人、歌と演奏でお年寄りの皆さんに喜んでもらっています。

(今回のお達者さん)
長野県農水省退職者の会
竹前 欣二さん

 

竹前さんご夫婦。右端が竹前さん、隣が奥様。

竹前欣二さんは音楽を趣味に持ち、ご夫婦で介護施設訪問のボランティア活動に取り組んでいます。高齢化の下、健康問題が大きな課題になっています。長野県は近年「長寿県」として有名ですが、竹前さんの活動は、ご本人のみならず周りの皆さんにとっても健康維持や長寿に良
い影響があります。お二人の活動をご紹介します。

Q.奥様とお二人で、介護施設のお年寄りの皆さんの慰問をされているとのことですが。
私の母親が84歳の時に脳梗塞になり、デイサービスの施設に長期間お世話になりました。そのお礼にと、私がキーボードを演奏し、妻が歌って、かれこれ10年間慰問を続けています。はじめの頃は友人にも頼まれたこともあり2カ所で慰問していましたが、今は毎月末、1カ所で演奏しています。
Q.どんな曲を演奏されるのですか。
皆さんにとって懐かしくて、思い出が沢山つまった童謡や懐メロが多いです。♫ウサギ追いしかの山♫の「ふるさと」、♫春のうららの隅田川♫の「春」、♫若くあかるい歌声に♫の「青い山脈」、♫下町の空にかがやく太陽は♫の「下町の太陽」などさまざま演奏します。
Q.お年寄り皆さんの反応はどうですか?
妻が歌った後、マイクを向けるとどなたも快く歌ってくれます。皆さんいいお顔でニコニコして頂きますので、私たちもとても嬉しくなります。
Q.奥様はこの慰問についてどうおっしゃっていますか?
妻は詩吟も趣味にしておりまして、声を出すことが大好きなんです。お年寄りの皆さんの前で歌い、喜んでいただくので「やりがいを感じる」と申しております。
Q.施設を運営する皆さんからも感謝されるのではないですか?
はい。慰問を終えて帰る時には、毎回施設の担当の方からお礼の言葉をいただいています。
Q.健康維持で気を遣っていることはありますか?
年ごとに無理がきかなくなってきますので、疲れたら休むことにしています。無理をしないことが大事ですね。
Q.音楽への「思い」や今後の抱負についてお聞かせください。
現役の頃(食糧事務所勤務)は若い職員の皆さんとバンドを組み、私はサックスを吹いて演奏しておりました。退職後はそうもいきませんので、一人で演奏できるキーボードに変えました。といって、一人でやっていてもつまらないので、妻と二人、元気なうちはずっと続けていこうと考えています。

奥様がマイクを向けるとどなたも笑顔で快く歌ってくれる。

仲良く歌と演奏を披露する竹前さんご夫婦。

(報告)
農水退
事務局長 花村 靖
<農水OBだより第475号(2018.6.15)「第6回お達者だより」より転載>