笑いづくりで地域ボランティア
(今回のお達者さん)
高崎市役所退職者会
秋谷 知世子さん
(自治退)
残された時間、笑って過ごそう!と奮起
群馬県高崎市役所退職者会の幹事長をしている秋谷知世子(あきや ちせこ)さんは、「笑う門には福来る」と9年前から始めた笑いにヨガの呼吸法を組み合わせた「ラフターヨガ」で地域の学童保育所や高齢者サロン、がん治療友の会、PTAなどを訪問して「笑いづくり」のボランティア活動に勤しんでいます。
秋谷さんは、看護師として病院勤務を経て、1973年8月に高崎市役所に入職。ラフタ-ヨガに出会ったのは、2005年3月に定年退職した4年後、カウンセラー兼高崎市職労顧問として再就職したときのことです。
「2010年頃でしたが、新聞でラフターヨガリーダー講習の開催案内を見たのがきっかけです」「歩み続けた人生に、心から笑った時間のなんと少なかったことか。残された時間、笑って過ごそう!」と秋谷さん。
以来、今日まで9年間、頼まれればどこにでも気さくに出かけていく秋谷さんは、地域の学童保育所や高齢者サロン、がん治療友の会、PTAなどから講演を頼まれ、参加者に合わせたリズムやエクササイズを使った「笑いづくり」の出前ボランティア活動に励んできました。
冗談やユーモアなしでも笑えるコツ
ラフターヨガは、笑いにヨガの呼吸法を組み合わせたものです。ポイントは笑いをつくること。とは言っても、冗談やユーモアなしでは、なかなか簡単には笑えません。
ところが秋谷さんは、「大丈夫」と太鼓判を押します。「目と目を合わせながらの作り笑いは、いつの間にか伝染して本物の笑いになっていきます」ときっぱり。理由について「私たちの脳は、作り笑いと本物の笑いを区別できず、どちらも本物の笑いと認識します」と断言。「笑うことによる深い呼吸で、身体に配給される酸素を増やし、健康と安らぎを向上させます」とその効用を説明してくれました。
多くの人に笑顔になってほしい
「印象に残っているのは、参加してくださった方々の素敵な笑顔」と語る秋谷さん。「地域などで寂しい思いをしている高齢者や障がいのある人たちにラフターヨガを広め、多くの人が笑顔になってくれること」と抱負を述べ、これからの活動への期待を明かしてくれました。皆さんもご一緒にやってみませんか。
<ラフターヨガとは>
1.笑う門には福来る
1995年、インドの医師マダン・カタリヤによって考案された、笑いにヨガの呼吸法を組み合わせたもの。笑うことによる深い呼吸で、体に配給される酸素を増やします。「笑う門には福来る」。
2.笑いは「有酸素運動」
表情筋を動かして豊かな表情を作るラフターヨガは、効率の良い有酸素運動です。効果としては、ストレスホルモンの抑制、免疫力の強化、ナチュラルキラー細胞の活性化、血糖値低下、脳血流のアップなどが期待できます。
医学の進歩により、確かな平均寿命の向上は、多くの感情の慰み、癒しを求める高齢者の人口を増やしました。ラフターヨガは、健康と安らぎを向上させるのに理想的です。
3.健康促進と豊かな精神づくり
ラフターヨガによって身体的健康を促進し、否定的な考えや感情を開放し、そして豊かな精神性と繋がります。それらはまた、他者の幸福を助けながら、寛容性、寛大さ、思いやり、助け合いの精神を開発する助けとなります。ある脳研究者曰く「楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなる」と。