戦後・被爆80年の取り組み「被爆者講演会~平和運動の原点と継承~」を開催
広島県退職者連合(広退連)
会長 三笠 和司

広島県退職者連合(広退連)は、これまで連合・連合広島と共に平和運動を展開してきました。
今年(2025年)は「戦後・被爆80年」を迎えることを踏まえ広退連は、退職者の視点から「独自の平和運動」を中国5県の仲間に発信するべきと考え、日本退職者連合中国ブロック協議会に協力を依頼しました。
その結果、6月1日、日本退職者連合中国ブロック協議会を主催団体とした「被爆者講演会」を開催し、中国5県の退職者組織から総勢213名にご参加いただくことができました。
「被爆者講演会」の開催に際し広退連は、会場準備、講師の選定など、運営面に係る準備を率先して行ったほか、原爆パネル展を実施しました。原爆パネル展では、1945年8月6日に原子爆弾が投下された後、被爆地ヒロシマで何が起きたのか等を知ってもらうよう努めました。
講演は、平和記念公園で19年間にわたってボランティアガイドを行っている「三登 浩成」様にお願いしました。三登様から、これまでの活動や被爆地ヒロシマが取り組むべきこと等について丁寧にご説明いただきました。「事実を正確に、わかりやすく、心に響くように」伝えることをモットーに口頭説明だけでなく、8か国語にわたるファイルブックを活用し、30万人を超える方々に原爆の事実を伝えてこられたことを知り、大変感銘を受けました。

被ばくの実相を伝えていくことの大切さについて、参加者全員で共有することができました。
私は、広退連の会長を務めていますが、これからも広退連の仲間と共に、 「核兵器廃絶と世界の恒久平和の実現」に向け、三登様から教えていただいた「『真実』を伝えることはできないが、『事実』を積み重ねることで『真実』に近づくことはできると思う。同じ過ちを繰り返さないためにも『事実』を伝えることが大事」、この思いを次の世代につなぐ行動をしていきたいと思います。

