目標は、施設訪問や文化祭の舞台に立つこと

(今回のお達者さん)
連合岡山退職者連合
山田市枝さん(74歳)
(JP労組岡山連協退職者の会)

舞を通じて素晴らしい人生学ぶ

山田市枝さん

私と剣詩舞の出会いは、私が郵便局で働いていた頃、窓口に来られた知人から「剣詩舞を習わない?」と熱心に誘われたのが、きっかけです。以来、今振り返ると18年も経っています。
剣詩舞という世界を全く知らなかった私は、早期退職と同時に仲間に入れてもらいました。
その時、先輩の皆さん方から「私たちの剣詩舞は、人と人との調和。舞を通じて素晴らしい人生を築き、美しく清らかな心を養うのを目標に頑張っている」と聞かされ、なにかとても新鮮な気持ちで始めたのを覚えています。
 

“知らぬが仏”に赤面

舞をはじめた頃の自分を思い出すと「“知らぬが仏”とはこの事だ」と赤面してしまいます。私は、教わった舞の型を順番通り覚えてしまったら、もうすっかり剣詩舞ができた気分になっていたのです。どの世界でもそうでしょうが、いろいろ分かってくると恐ろしさが出てきます。

良き指導者と先輩たちに恵まれて稽古に励む

筋の良い人は、少しの練習でも見せられる剣詩舞になるのに、私は練習を重ねてもなかなか上手く表現できません。そんな私でも、先生は背景にある詩心を何度も何度も繰り返してご指導下さり、先輩達は私を慰めたり、良いところを探して元気づけてくれたりで、とにかく楽しくお稽古をさせてもらいました。

扇を自由に操ってしなやかに踊りたい

最近では腰痛や膝痛に悩まされることが多く、さらに踊りの覚えも悪くなり、年齢を感じて寂しくなることもあります。それでも「剣詩舞をやめよう」と思わないのは、歴史を舞うことが好きだからです。
施設訪問や文化祭の舞台に立つのを目標に、週1回の練習に加え、自主練習に励んでいます。こうしたことができるのも健康でいられる証しだと思っています。
男勝りの私には剣が性に合っていると思っているのですが、扇を自由に操ってしなやかな舞ができたらというのが、今後の課題であり、夢です。
日々精進していきます。

岡山退職者連合の施設訪問ボランティアで「黒田節」の剣詩舞を披露する山田さん。(2018年9月20日)