「森林イベント」はお任せを

<今回のお達者さん>
林退会旭川支部
村上 光明さん(76歳)

村上光明さん

村上光明さん

「森林イベントに欠かせない人」と人望の厚い林退会旭川支部の村上光明さんを紹介します。自前の放送機材の設置などでイベント開始時刻より3時間以上も前から準備に入り頼りにされている裏方のベテランです。
7月27日、恒例となっている北海道旭川市の「森林の市」が開催されました。今年で32回目となります。開場は10時からですが、村上さんは放送機材の設置などで6時半から準備に入りました。
行事の紹介など、担当者が握るマイクやスピーカーの音量調整に目が離せません。イベントに使われる配線やアンプもすべてが村上さんの私物です。

安くて早くて安心。あてにされる村上さんの音響技術

主催する林業会館では「村上さんに頼めば、安くて早くて安心だよ」との話しを聞いたことがあります。村上さんは「機材が古くなり、自宅の置き場が狭く、でも捨てられないんだよ」と語ります。現役時代からの責任を感じているようです。

機器を操作する村上さん

機器を操作する村上さん

今回の「森林の市」のテーマは「木と暮らしてみませんか」。会場には木材協会の『ストップ!地球温暖化』のぼり旗が林立していました。「親子トンカチ教室」では木材をノコ切り引きして組み立てる家族など、たくさんの親子が木工ブロックパズルや木の玉プールなどで「木とのふれあい」を楽しみました。
また、正午を合図に紅白の餅がまかれ、旭川農業高校の「緑のコンサート」、旭川舞踊会の「よさこい踊り」も祭りを盛り上げました。

アンプの前で真剣な表情で音量調整する 村上さん。(2017年7月27日、旭川市)

アンプの前で真剣な表情で音量調整する
村上さん。(2017年7月27日、旭川市)

さらに木工販売店には村上さん作成の「ダンプカーや機関車」なども並び、参加した子ども達の目を引きました。
フィナーレは「丸太押し相撲」。これには森林管理署職員も参加。村上さんはここだけは放送設備を離れて応援に力が入りました。広い会場には盆栽店、フリーマーケット、ジンギスカン鍋を囲むなど多くの市民の姿がありました。
村上さんは退職して16年。趣味の音響技術が今も当てにされているのです。

(報告者)
林退会旭川支部
事務局長 村山 廣美