第9回幸せさがし文化展入賞者のご紹介(7)

連合・(公社)教育文化協会(ILEC)主催、退職者連合後援の第9回幸せさがし文化展には、応募した退職者連合の会員の中から13人の方が入賞されました。入賞された方々の喜びの声が寄せられ次第、「お達者だより」で順番にご紹介します。

第7回

お名前 平井辰夫さん
所 属 UAゼンセンシニア友の会クラレ労組西条支部
賞  俳句の部「シニア特別賞」
受賞作品
受賞作品

子供の頃の郷愁を詠む

平井辰夫さん
平井辰夫さん

むかしは吉日を選んで、餅搗きを戸毎にしていました。私が子供の頃、木臼(きうす)でしたが、いつの頃からか石臼になりました。
女子衆(おなごし)たちが餅米を蒸し、仕度(したく)をしているあいだ、子供たちは待ちかねて、臼のまわりを、とび跳ね、駆けまわり、声をあげて囃したてます。
準備がととのって、大人たちが、いさましく杵をふりあげると、子供たちの囃し声は、最高になります。

餅搗くぞ 餅を搗くぞと 子が跳ねる

 餅搗きは、正月を迎える年中行事の最たる日です。子供の頃の私の郷愁を多分にかさねて詠んだ作品です。大きな賞をいただき、ほんとうに嬉しくよろこんでいます。