第9回幸せさがし文化展入賞者のご紹介(7)

第7回
お名前 平井辰夫さん
所 属 UAゼンセンシニア友の会クラレ労組西条支部
賞 俳句の部「シニア特別賞」
所 属 UAゼンセンシニア友の会クラレ労組西条支部
賞 俳句の部「シニア特別賞」

子供の頃の郷愁を詠む

むかしは吉日を選んで、餅搗きを戸毎にしていました。私が子供の頃、木臼(きうす)でしたが、いつの頃からか石臼になりました。
女子衆(おなごし)たちが餅米を蒸し、仕度(したく)をしているあいだ、子供たちは待ちかねて、臼のまわりを、とび跳ね、駆けまわり、声をあげて囃したてます。
準備がととのって、大人たちが、いさましく杵をふりあげると、子供たちの囃し声は、最高になります。
餅搗くぞ 餅を搗くぞと 子が跳ねる
餅搗きは、正月を迎える年中行事の最たる日です。子供の頃の私の郷愁を多分にかさねて詠んだ作品です。大きな賞をいただき、ほんとうに嬉しくよろこんでいます。