【秋田県】駅前で、市内観光の案内人

特急の機関士を辞めて・・・

高橋さん

寝台特急「あけぼの」などのベテラン運転士だった
高橋義美さん

高橋さんは、国鉄時代は秋田機関区で寝台特急「あけぼの」や「日本海」などを運転する機関士でした。しかし、国鉄がJRになる時一念発起して、特急列車の機関士を辞めて秋田駅へ転勤し、旅行センター(現びゅうプラザ)や改札業務の新しい仕事に就きました。この時の接客業務の経験が退職後の人生に大いに役立ちました。
60歳でJRを退職した高橋さんは、秋田駅の接客業務で学んだ経験を活かして、28名の会員で構成されているボランティア団体「秋田観光案内人会」に加わり、県外から訪れる観光客をボランティアで秋田市内を観光案内しています。今ではその活躍ぶりが仲間に認められ、責任ある事務局メンバ―に推されて、会の運営に携さわっています。
謙虚こそサービス
市内観光案内は、1人から10人位までを1グループにして案内し、その人数を越えて多くなる場合には、2名の案内人をつけています。
観光客の中には、大変難しい専問的な内容の質問をされてくる人もいますが、その時は素直に「今度こられるまでに勉強してきます」と云って案内すると、意外に納得してもらえるそうです。人間は謙虚さが大切なのですネ。
昨年は、JR6社共催のDCキャンペーンを開催して好評を博し、今年は「国民文化祭」を企画して、多くの観光客を秋田に呼ぶ計画を練っています。

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県外から訪れた観光客に
秋田市内を観光案内。

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仕事で学んだ接客業務を大いに活かして活躍する高橋さん。
(2014年6月。仲間のボランティアとともに)

奥さんの応援があってこそ・・・
そんな高橋さんに長年連れ添ってきた奥さまは、「もうほどほどにしては・・・」と云っているそうですが、「お父さん、頑張って―」と内心では大手を振って応援しています。

<報告者>
JR総連OB連絡会
高橋義美
「JR東労組本部OB会ニュース」より