養護老人ホーム訪問で津軽三味線を披露
<今回のお達者さん>
岡山退職者連合
竜門 守さん(75歳)
(JR西労組退職者協議会)
弦楽器に憧れて三味線の稽古
国鉄入社当時は寮生活をしていました。先輩の中にクラシックギターの上手な方がいて、その音色に感銘。おかげでクラッシクギターに興味津々となり、早速個人レッスンに通いました。数年の後、新幹線開業に伴う転勤により大阪へ勤務、ギターから遠のきました。
月日が流れて60歳になり「何かボケ防止を」と思っていたところ、自宅近くでご婦人が琴を習っていると聞き、また、三味線の稽古もあるといわれて、すぐに習うことにしました。やっぱり弦楽器に憧れが残っていたのでしょう。
その会の稽古は、地唄と琴に三味線です。曲は毎回新曲で習い、年2回の「おさらい会」がありました。私の三味線の稽古は約8年間続きました。稽古はいつもテレビを観ながらでした。ある日、演芸番組で「都都逸」があり、あまりの上手さに驚き、私の地唄の稽古はこれで終わりました。
その後、現在の安来節と津軽三味線へと移り変わっていきました。「健康維持のため」「ボケ防止」のため両手と両耳を使い、声を張り上げての稽古です。下手な三味線も恥じる年齢を過ぎました。
なお安来節は安来節保存会、津軽三味線は三橋美智也流です。年1回の昇段検定、全国大会そして稽古は、月2回の個人レッスンを受けています。
「入所者の皆さんに元気になってほしい」
岡山退職者連合が養護老人ホームを訪問していることを聞き、参加させていただきました。
「入所者の皆さんに元気になってほしい」と思いながら津軽三味線を披露。多くの入所者の方から拍手をいただき、私も元気に。稽古の厳しさも忘れてしまいます。
今後も、高齢者が元気になることをめざして頑張っていきたいと思います。