180名が参加し、6回目の「2019年青森県高齢者集会」を開催
「相続について」の学習や地域ボランティア活動の報告(9月21日)
青森県退職者連合(川村数彦会長・会員9,689人)は、9月21日(土)午後1時から青森県労働福祉会館において、今年で6回目となる「2019年青森県高齢者集会」を開催しました。集会には県内6地域退職者連合から180名が参加し、会場は一杯となりました。
集会は泉建吾事務局長の司会でスタート。主催者を代表して川村会長は、7月の参議院選挙の取り組みについて感謝しつつ、「今後も年金・医療・介護など社会保障の課題に取り組む」と決意を述べました。その後、後援団体の連合青森・内村会長、東北労働金庫青森県本部・石田本部長、こくみん共済青森推進本部・掛村本部長からあいさつがあり、東北各県からのメッセージが紹介されました。
遺言のススメ、法律改正からまなぶ
第1部の講演会は、「相続(相続人・相続分・遺言など)について」をテーマに、(株)山田エスクロー信託青森支店・支店長西澤英之氏を講師に1時間20分にわたり、パワーポイントを使い講演をいただきました。この中では、「遺言のススメ」として、遺言書作成のポイントや事例が報告されたほか、2018年7月に相続に係る「改正法」が成立したことを受けて、今後の法律の施行スケジュールや具体的な内容など、時間が足りなくなる程の大変有意義な講演会となりました。
支援カンパ31,425円、県社協へ送金
第1部終了後の休憩時間には、「高齢者支援」を目的に3年目となる今年も、青森県社会福祉協議会(前田保会長)への会場カンパ活動を取り組み、31,425円が集約されました。これで送金額の合計が3年間で104,138円となりました。尚、その場で目録を前田会長に手渡し、社協からは感謝状が川村会長に手交されました。
土地言葉の豊かさを守る~津軽弁の昔話
第2部は、「地域ボランティア活動」の報告として、地域の福祉施設や公民館などで「津軽弁で昔話」を伝えている会員の活動紹介を行いました。NTT労組退職者の会「最上とし」さんは、長年、津軽弁で「昔話」を伝えており、会場で2つの昔話が披露され大きな拍手を受けました。
最後に、蒔田薫副会長が集会アピールを提案、嶋田慶紀副会長の「核兵器廃絶1000万署名の取り組み強化を」との閉会あいさつ、川村会長の団結ガンバロウ三唱で15時30分、成功裡のうちに終了しました
来賓 連合・内村会長(上)、東北労金・石田本部長(左下)、こくみん共済・掛村本部長(右下)
津軽弁で語る「昔っこ」~土地言葉の豊かさを守る
津軽の昔話にひかれて
幼いころに聞いた津軽の「昔っこ」。もちろん土地言葉・津軽弁で、その語りの響きが心地よく残っていて、ある時から「自分も昔っこを語りたい」と思うようになりました。
情報が氾濫している現在、土地言葉の存在が危うく、子どもたちはもちろん、若い人たちのほとんどは標準語に近い話し方をしています。
豊かな表現を一つずつ
地域の文化である津軽弁の、あまりある豊かな表現を耳にしなくなることの寂しさを感じ、「昔っこ」を通じて、一つずつたぐり寄せたいと思いました。偶然同じ思いの人たちと出会い、実践をめざして「六十の手習い」が始まりました。
勉強の一つとしてベテランの語りを聞くことにし、さまざまな場所へと足を運びました。
一つの話を覚えるため、どれだけの時間を費やし、脳にどれだけの刺激を与えたことか。そうして最初の発表の場として地域の福祉施設を訪問し、それが今では月1回の定例となっています。
四苦八苦しつつも懸命に次の「昔っこ」を覚えるうち、最近は、お陰でいろいろな団体から声をかけてもらい、小学校や寿大学研修会、地域の公民館など、どこへでも足を運んでいます。
ベテランの語りめざして
最近は、お年寄りも“かっぱど”(まるごと)津軽弁を聞く機会が少なくなっているため、とても喜ばれています。
これからも一人でも聞きたい人がいれば、張り切って出かけるつもりです。「ベテランの語り」をめざし思いっきり声を出しています。へばのー(またねー)!
青森県退職者連合
事務局長 泉 建吾