歴史とロマンあふれる柴又帝釈天を散策。千葉退連第23回「歩こう会」

 千葉県退職者連合(千葉退連。石田勉会長、9,072人)は、9月25日(火)「2018年歩こう会」を実施しました。23回目となる歩こう会の開催場所は、東京・葛飾区の「柴又帝釈天」。当日はあいにくの小雨模様でしたが会員63人が参加しました。

「寅さん」と「さくら」がいたよ

「ゆっくりしていきな」と声をかけてくれそうな「フーテンの寅さん」像。(柴又駅前)

 柴又帝釈天といえばご存知、渥美清主演の映画「男はつらいよ」で知られているところです。門前までの参道の両側には45軒の店が連なり、名物の草団子やおせんべい、くずもちを売る店、駄菓子屋、うなぎや鯉・どじょうを食べさせる川魚料理屋など、大正元年にできたという下町ロマンあふれる街並みが、観光客を楽しませてくれます。

「そうよ。ゆっくりしていきなさいよ」とさくら像(同)

 集合時間は午前10時。場所は京成金町線の柴又駅。正面にある「フーテンの寅」像と「見送るさくら」像が、訪れた客を暖かく迎えてくれます。

 この日は庚申参りの日。年に何回かの縁日に当たり、駅前から帝釈天の門前にかけて、かなりの人出で賑わっていました。それほど広くない駅前は、集合した会員や一般の参拝客でいっぱいになってしまい、商店の方から注意される一幕も。

「庚申の日」ともなると参拝や観光客などであふれる駅前。寅さんとさくらの像は、ここにある。

下町ロマンあふれる街並みは、今も訪れる人々を楽しませてくれる。(葛飾・柴又)

 

「彫刻の寺」の素晴らしさに驚く

 参加者は全員で柴又帝釈天門前へ移動。柴又の町の歴史や街並みなど、のんびりと楽しみながら石敷きの参道を散策。中には食べ歩きで舌鼓を打つ会員も。帝釈天・題経寺の本堂前に集合した会員は、全員で記念の写真撮影をしました。
 題経寺は、「彫刻の寺」ともいわれており、飾られている彫刻を見た参加者のみなさんは、その素晴らしさに驚いていました。また柴又界隈には、「寅さん記念館」や「山田洋次ミュージアム」、山本亭の日本庭園、「矢切の渡し」がある江戸川を望む柴又公園があり、観光客を飽きさせません。参加者は、こうした場所を自由に散策しながら「寅さん記念館」では、ちょっぴり映画の世界に浸っていました。
 お昼の会場は、参道の中にある川千家(かわちや)。うなぎ料理で知られる店だけに、「うなぎは出ないの?」との残念がる会員の声に事務局は反省。

参加者全員で記念写真。「ハイ、パチリ」(9月25日、柴又帝釈天・題経寺本堂前)

 

2万5,097円のカンパ寄せられる

 「皆さんは、いろいろなところでカンパをなされているでしょうが、こういう事は何回やってもいい事なので」という事務局の呼びかけで、昼食会場の中で西日本豪雨災害救援カンパを取り組みました。参加者は快くカンパに応じ、合計で2万5,097円が寄せられました。
 雨が降ったり、止んだりのはっきりしない天気の中での「歩こう会」でしたが、歴史とロマンにふれ、被災者への暖かい気持ちがあふれた第23回「歩こう会」になりました。

 

(報告者)
千葉県退職者連合
事務局長 畑山和宏