歴史に学び平和な社会へ 戦争しない国をめざして 戦後80年 平和の集い
東京高齢・退職者団体連合
東京高退連は、7月24日(木) 田町交通ビル6階ホールにて300名の会員の参加の下、「戦後80年・平和の集い」を開催しました。

冒頭、基調あいさつにたった遠藤会長は「戦後80年戦争の風化と歴史修正主義がはびこる中、最後 の戦争経験世代である私たち高齢者の役割は大きい。本集会を通じ『二度と戦争しない国に』の取り組みをさらに前進させていきたい」と訴えました。続いて、連合東京斉藤会長は「戦争を風化させない取り組みとして高退連の先輩方の『戦時下の体験記』を発行した。ともに平和の取り組みを進めたい」と連帯あいさつがありました。
続いて、「東京大空襲から戦後80年を考える」をテーマに記念講演を東京大空襲戦災資料センター館長の吉田裕さんを講師に行いました。
東京大空襲は、非軍事目標への空襲や民間施設への攻撃という国際法違反の惨状を招来した。この3月10日の東京下町への夜間絨毯爆撃を、国民とりわけ生活困窮者・在日・障害者・戦災孤児の視点から捉え返していく必要がある。また戦争の被害と加害の重層性について、軍事史(戦争形態・国際法など)の観点からの捉え返すことが必要である。戦争体験者が少なくなってきた今だからこそ「80年前の戦争」について考える必要性があるとの提起にはその通りと納得しました。

集会は、平和の取り組みについての報告に移りました。
はじめに、特別報告として「高校生平和大使」から海外への平和アピールと署名活動の報告を受けました。孫世代の取り組みには、新鮮さとまだまだ若者は捨てたものではないと参加者一同感激しました。
次に、高退連加盟組織の平和集会の取り組みについて報告を受けました。報告はJP及びNTTの退職者の会からでした。ともに平和集会を20年以上継続し、今年も3月10日に開催してきました。
東京大空襲では逓信省墨田電話局の若き女性電話交換手18名が「死んでもブレスト」の美名の下犠牲になりました。両組織とも慰霊のみでなく「戦争を語り継ぐ」運動として平和運動を継続していると報告がありました。
集会は最後に、「歴史に学び平和な社会を目指す」アピールを参加者全員の総意で採択しました。