山口県退職者連合「ゆだ苑支援カンパ」で現退一致の社会貢献活動
山口県退職者連合は、「ゆだ苑支援カンパ」と「秋吉台山焼き延焼防止草刈ボランティア」を社会貢献活動の2本柱とし、連合山口と現退一致の取り組みを行っています。
ゆだ苑は、「山口県内の被爆者の支援活動」と「核兵器廃絶に向けた平和活動」を推進するために、被爆者・学生・労働組合・平和団体・宗教家などが推進役となり、県内各地で懸命な募金活動を行い、1968年5月に建設されました。
被爆者が保養・休息できる温泉保養施設としての福祉会館機能にあわせ、被爆者支援運動と平和運動推進拠点としての事務局組織も設置されました。建物は老朽化のため1995年に廃館しましたが、現在も、「支援」・「相談」・「平和」を3本の柱に被爆者支援と平和活動の推進に取り組んでいます。
現在、被支援者は山口県内の被爆者約3千人で平均年齢は82歳を超えておられます。支援業務として相談、検診、宿泊・温泉施設の紹介と費用補助を行っています。
ゆだ苑の岩本晋(いわもとすすむ)理事長によると、ゆだ苑では収益事業を行っておらず、活動原資は、国・県からの補助金・助成金と活動の主旨に賛同する支援団体の寄付金で賄われているそうです。補助金・助成金と貴重な寄付金をいただくものの厳しい財政運営であると聞きました。
ゆだ苑支援のきっかけは、年来連合山口が支援を続けていることから、現退一致の取り組みとして、山口県退職者連合も支援活動に取り組むことを検討しました。ゆだ苑支援は2015年10月13日開催の第3回幹事会で決定しました。具体的には三役・幹事役員の組織内にゆだ苑支援カンパ箱を設置し、各組織内での会議や行事など開催の折にカンパのお願いをしています。
山口県退職者連合の「ゆだ苑支援カンパ」は、今年で3年目を迎えます。まだ、日の浅い活動ですが、ゆだ苑が掲げる「原爆犠牲者を悼む想いと恒久平和への願いを若い世代へ継承」に賛同し、これからも支援を続けていきます。
山口県退職者連合
事務局長 森 龍治郎