東京都 第11回「忘れてはならない東京大空襲!2015東京平和集会」を開く

 3月10日、JP労組東京地方退職者の会は、東京・墨田区で第11回「忘れてはならない東京大空襲!2015東京平和集会」を開きました。今回の集会は、戦後70周年の節目を迎えた中で「日本郵政グループ労働組合・退職者の会」の東京組織が主催する最初の集会です。
 東京大空襲では、太平洋戦争末期の1945年3月10日、東京下町一帯に米軍B29によって無差別な絨毯爆撃が行われ、被災家屋約27万戸、被災者100万人以上、死者10万人以上という大きな被害がでました。
 小雨がぱらつく中、両国の横網公園にある東京慰霊堂前に正午に集合した参加者は、慰霊堂に向かってそれぞれ献花、参拝して鎮魂と不戦を誓いました。
 「平和集会」は、午後1時から近くの本所地域センターで開かれ、180人を超える退職者の会会員と現役JP労組組合員が参加しました。集会では、最初に東京大空襲の惨状を伝えるNHK制作番組のビデオ上映があり、その後、主催者を代表して畑中正直東京地方退職者の会会長が「空襲の悲惨な経験を通し、被害者としてばかりではなく、加害者でもあったことも併せて、この戦争の誤りを考えなければならない」とあいさつしました。
 来賓の退職者連合阿部保吉会長からは「平和を守るために、また労働法制改悪の動きや社会保障制度の後退を食い止めるために、4月の統一地方選、来夏の参議院選で、JP労組、退職者の会の推薦候補の勝利が不可欠だ」との激励のあいさつがありました。また福島恒男東京高退連会長も自らの戦時中の体験に触れながら、「戦争を知らない」世代への運動の継承、統一地方選必勝に向けた取り組みの強化を訴えました。
 次いで、「劇団檸檬座」による東京大空襲経験者の話をもとにした朗読劇「子供たちの太平洋戦争」が上演されました。
参加者による意見交換会では、戦時中や東京大空襲での経験、暴走する安倍内閣とマスコミ報道に対する危惧、平和のための闘いの強化の必要性など、参加した退職者や現役組合員から多くの発言があり、1時間を超えて熱気のあるやりとりがありました。
 集会は最後に、来年はさらに大きく輪を広げて平和集会を開催することを誓い合って終わりました。

東京慰霊堂前に集合した参加者は平和を願い、それぞれ献花、参拝した。(3月10日、東京・墨田区両国の横網公園)

東京慰霊堂前に集合した参加者は平和を願い、それぞれ献花、参拝した。(3月10日、東京・墨田区両国の横網公園)

参加者は会場の収容人数を大きく超え、立ち見ばかりではなく会場の外にも椅子を並べるほどあふれた。 (3月10日、本所地域センター)

参加者は会場の収容人数を大きく超え、立ち見ばかりではなく会場の外にも椅子を並べるほどあふれた。
(3月10日、本所地域センター)

あいさつする退職者連合の阿部保吉会長

あいさつする退職者連合の阿部保吉会長

〇「東京大空襲」で関連したコラムが茶飲み話の第17話に掲載していますので、ご覧ください。