会長 阿部 保吉

 会員ならびにご家族の皆様 2015年の年頭にあたり謹んで新春のご挨拶を申し上げますとともに、皆様の日頃のご努力に対し心から敬意を表します。
 東日本大震災から既に3年10ヵ月も経過しましたが、被災地では今もなお多くの皆様が避難生活を余儀なくされています。福島原発事故による避難者は現在も12万人を越え、避難生活の長期化に伴い高齢者の孤独死が相次ぐなど、遅々として進まない原発事故の収束と被災地の復興に対し政府の責任が厳しく問われています。
 ところが安倍首相は、昨年12月、こうした被災地を置き去りにして国会を解散し総選挙を実施しました。また、円安倒産に揺れる地場産業や物価の高騰に喘ぐ国民生活を顧みない大儀なき国会解散、安倍首相自身の長期政権を狙う選挙だと酷評されながらも、民主党は73議席にとどまり自民党の圧勝を許す結果となりました。連合とともに支援した民主党は、勤労国民を代表する政党として基本政策の党内合意と組織の立て直しを急ぐとともに、国会内外における運動を徹底的に強化すべきだと考えます。
 安倍内閣はこの選挙の結果を背景に、集団的自衛権行使の関係法律を制定し、次いで憲法9条の改正を視野に憲法96条の改正に着手するものと思います。また、労働者派遣法改悪の国会再提出など労働法制の改悪に加え、社会保障制度についてもマクロ経済スライドを悪用した名目年金の削減や、後期高齢者医療の高齢者負担の増額、介護利用者の負担増と給付の削減など制度改悪を強行することも想定されます。
 しかし、私たちは自・公連立政権に白紙委任をしたわけではありません。民主党を中心とする国会闘争と現退一体の院外闘争を結合することにより安倍政権の暴走を止め、平和と民主主義を守り国民の暮らしを守ることができると確信します。本年も多難な年になることは間違いありません。退職者連合は、組織を拡大し社会的・政治的影響力を高めるよう全力で運動を進めます。