講演で熱く語る竹信三恵子氏

 和光大学現代人間学部教授でジャーナリストの竹信三恵子氏が、低所得高齢単身女性問題について退職者連合が主催した男女平等参画推進のための第7回学習会で講演。「高齢女性の貧困─家事ハラ社会と私たち─」と題して貧困高齢女性を生む要因を明らかにするとともに、「増え続ける“働く高齢女性”の労働運動を」と提起し、低所得高齢単身女性問題に取り組む退職者連合の運動に新たな一石を投じました。

竹田邦明委員長

 3月2日(金)午後から連合本部で開かれた第7回学習会には、産別・関連退職者連合や地方退職者連合の男女会員約134人が参加しました。学習会の冒頭、主催した退職者連合・男女平等参画推進委員会の竹田邦明委員長が「それぞれ
が課題を持って考えていく機会になってほしい」とねらいについて述べました。

井上久美枝総合局長

 また連帯あいさつした井上久美枝連合総合男女・雇用平等局長は「退職者連合のみなさんの熱意をひしひしと感じる。現役も負けてはいられない」と決意を表明し、続けて「昨年、退職者連合と意見交換の場を持った。現役で働いている時の条件が60歳以降の生活につながっている」と述べ、低所得高齢単身女性問題に取り組むには、現退連携が重要との考えを強調しました。

深刻化する高齢女性の貧困問題

 講演では約90分にわたって高齢女性の貧困についてデータを使い、熱い思いを語った竹信教授は、高齢女性の貧困を生む要因について①現役時代の低賃金②結婚や出産で働き続けられない③夫の死別や離別の3つをあげ、ほぼどの年代も女性の貧困率が高く、単身女性の3人に1人が貧困。「男女雇用機会均等法は女性の低所得を解決しなかった」と問題の歴史的な深刻さを明らかにしました。さらに働く高齢女性が増えている現状を踏まえ、高齢女性の労働運動の必要性を指摘しました。

会場を一杯に埋めた参加者。(3月2日)

男女平等参画推進のための地方退職者連合交流会を開く

 第7回学習会終了後、同じ会場で午後4時から男女平等参画を地域で推進している地方退職者連合が中心となって約30人が集まり、交流会を持ちました。
 参加したのは、北海道、茨城、千葉、神奈川、石川、大阪、兵庫、長崎の退職者連合です。男女平等参画推進委員会の委員も参加しました。

報告する臼井副委員長

 地域における取り組みでは、神奈川シニア連合の特別報告と7つの地方退職者連合から報告がありました。
 特別報告では、神奈川シニア連合・男女平等参画推進委員会の臼井百合子副委員長が、神奈川シニア連合の組織概要や男女平等参画推進委員会の構成、主な活動を紹介し、傘下の女性会員を対象に2017年4月~7月の間で実施した「男女平等参画委員会についてのアンケート調査」の結果について報告しました。なお、この日の交流会には、神奈川シニア連合から委員17人が出席しました。

 意見交換では、「社会貢献活動などで女性の参加の場を増やしたい」(石川)「意志決定の場に女性の参加を」(大阪・北海道)などの意見がありました。

10地方退職者連合からの参加で開催された地方退職者連合交流会。
参加者からは、活発な意見や要望が出された。

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