参加者は9つの地方退連も含め、約100人

 退職者連合は、2017年1月23日午後1時半から、連合会館2階会議室で医療保険制度に関する学習会を開きました。
 年金、介護に続く2016年度3回目の開催となる学習会のテーマは、「高齢者医療制度について」。産別・関連退連から73人、宮城、茨城、千葉、東京、新潟、神奈川、三重、岡山、長崎など地方退職者連合からの参加者19人、事務局も含めて約100名が会場を埋めました。
 講師は厚生労働省保険局の泉潤一高齢者医療課長。泉課長は、1月20日に召集された第193通常国会における医療保険制度改正の内容を解説。講演後の質疑では、会場から7人が発言して講師との真剣なやり取りが展開されました。

医療費の財源の患者への負担転化はダメ

 学習会の冒頭、主催者あいさつで阿部保吉会長は、「社会保障制度の充実を求め政府や自治体要請を行う場合、社会保障制度の仕組みや問題点を把握しておく必要がある。そのため昨年8月から厚労省の担当官を講師に年金、介護と学習会を開催してきた」と開催のねらいを語りました。さらに会長は「通常国会には医療制度の改正案が提出される。その内容を一言でいえば、高齢者に対し負担増を求める一方で給付を削減するものになっている」と指摘。「医療費に必要な財源は保険料で賄うべきであり、財界が保険料の引き上げに反対するからといって、医療費の財源を患者負担に転化してはならない」と改正の内容に厳しく注文をつけました。

主催者あいさつで政府にしっかりと注文をつける阿部会長。(正面向かって右)

主催者あいさつで政府にしっかりと注文をつける阿部会長。(正面向かって右)

泉課長

泉課長

 泉課長は、パワーポイントを使い①高齢者と医療について②日本の高齢者医療制度について③高額療養費制度(70歳)について④後期高齢者医療制度の保険料軽減特例について⑤医療保険制度の見直しについて⑥保険事業について解説をつけながら政府の考えを明らかにしました。

安心の医療保険制度を求め、質疑応答で7人が発言

質疑応答では、会場から7人が発言しました。

(主な質問要旨)

  • 窓口負担について世帯主に臨時収入があり、窓口負担が3割になった。納得がいかない。(岡山・新見三郎氏)
  • 後期高齢者医療の保険料軽減特例の見直しについてどういう意図か。年金収入との関係はどうなるのか。(日退協・谷口 滋氏)
  • 高額療養費制度の370万から770万の区分けについて、どう枠組みが決まったのか。(N退協 新田豊作氏)
  • 金融資産(預金)も勘案して自己負担を求めるのは如何なものか。(神奈川シニア・古谷徳重氏)
  • 社会保障制度を維持するために財源をどう確保するのか。(東京・宮崎安基氏)
  • 厚労省で医療の社会化について議論されているのか。財政を中心にした議論ばかりしているのではないか。(長崎・池田 篤氏)
  • 社会保障費の伸びを5000億円に抑えるというのが今度の改悪でないか。これで何年持つのか。来年も増えるのか。(総評OB会・北岡孝義氏)

*泉課長の講演資料は、退職者連合のホームページ「資料関係」に掲載してありますので、ご覧ください。