私が絵手紙に出会ったのは、病気をされた方のお見舞いがきっかけでした。始めた時が50代、それから26年になります。
 絵があって、短い文の中に心を込めて書く「絵手紙」は、自分の性格にも合って、書いても、もらっても楽しく続けられたのです。今絵手紙が多くの人に親しまれているのも、心の温もりを伝えているからだと思います。
 東日本大震災、あの時も被災地に絵手紙が送られ避難所の掲示板に張り出されました。それが絵と言葉による応援メッセージとなりました。
 被災地では、今も大変な毎日が続いています。陸前高田に住む友から手紙が届きました。
 「震災当時は、毎日が無我夢中でした。泣くのを忘れた訳ではないが、涙が出ないと話していました。」「でも、いまは違います。正直とても辛い毎日です。」
 「友人、教え子、親戚が、まだ行方不明です。お彼岸が過ぎた今も、何人かの墓参りに出かけています。」
 そしてはがきの最後の一行には、「泣きごとを言わないで、がんばらないといけません。」と、自らを懸命にはげましている友に、私が今できることは「絵手紙」なのです。
 四季折々の行事や、咲き競う花々、友人、知人からの音信など友と共に喜びなぐさめになるような便りをすることです。

※安井さんは、NHK文化センターの「絵手紙」講師としてもご活躍されています(編集部)

被災地の友へ送る「絵手紙」安井 正二さん

被災地の友へ送る「絵手紙」安井 正二さん

<報告者>
UAゼンセンシニア友の会
安井 正二(東レ名古屋出身)
UAゼンセン新聞シニア版より